外出先でコンタクトレンズを紛失してしまったり、急な泊まり込みで洗浄液が必要になったりした際、最も身近な存在であるコンビニエンスストアでこれらが手に入るかどうかは死活問題です。
結論から申し上げますと、コンビニでコンタクトレンズの「本体」を購入できる店舗は極めて限定的ですが、洗浄液や保存液などの「ケア用品」であれば、ほとんどの店舗で取り扱いがあります。
本記事では、セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートといった大手コンビニ各社の最新の取扱状況に加え、なぜレンズ本体が売っていないのかという理由、そして緊急時にコンタクトレンズを入手するための具体的な代替手段について詳しく解説します。
コンタクトレンズはコンビニで買える?取扱状況の結論
日常生活のあらゆるニーズに応えてくれるコンビニですが、コンタクトレンズに関しては少し特殊な状況にあります。
まずは、私たちが最も気になる「レンズ本体」と「ケア用品」のそれぞれの取扱状況について結論をまとめます。
コンタクトレンズ本体の取り扱いは「ほぼ無し」
一般的に、セブン-イレブンやローソン、ファミリーマートといった主要なコンビニの店頭で、度ありのコンタクトレンズ本体が販売されているケースはほとんどありません。
一部の店舗や、空港・大規模病院内にある特殊な店舗では例外的に取り扱われることもありますが、街中の通常の店舗では在庫していないのが通例です。
これは、コンタクトレンズが法的に「高度管理医療機器」に指定されていることが大きく関係しています。
ケア用品(洗浄液・保存液)は「ほぼ全ての店舗」にある
一方で、コンタクトレンズの洗浄液、保存液、レンズケースがセットになった「トラベルセット」や「緊急用ケア用品」は、ほぼ全てのコンビニで販売されています。
1回使い切りのポーションタイプや、数日間使用できるミニボトルタイプが主流で、日用品や化粧品のコーナーに陳列されていることが多いです。
| 項目 | コンビニでの取扱状況 | 備考 |
|---|---|---|
| 度ありコンタクトレンズ | × ほぼ取り扱いなし | 高度管理医療機器のため販売規制がある |
| カラーコンタクト(度なし) | △ 極めて稀 | 一部のドン・キホーテ提携店などで稀にある |
| 洗浄液・保存液(ボトル) | ○ 取り扱いあり | 120ml程度のミニサイズが主流 |
| 1回使い切り保存液セット | ◎ ほとんどの店舗にあり | ケース付きで緊急時に最適 |
| コンタクト装着薬 | △ 店舗による | 目薬コーナーに置かれている場合がある |
セブン・ローソン・ファミマ各社のコンタクト用品の取扱状況
大手3社では、取り扱っているメーカーやブランドに若干の違いがあります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
セブン-イレブン:旅行用・緊急用セットが充実
セブン-イレブンでは、主にメニコンやロート製薬といった大手メーカーのケア用品を取り扱っています。
特に、「コンビニ限定」のパッケージングが施された1回使い切りタイプの洗浄液セットが充実しているのが特徴です。
また、セブン&アイグループの共通ブランドである「セブンプレミアム」のラインナップとして、コンタクトレンズユーザー向けの目薬が置かれていることも多く、乾燥対策も同時に行えます。
ローソン:大手メーカーの洗浄液が中心
ローソンでも、ロート製薬の「ロートCキューブ」やボシュロムの「レニュー」など、信頼性の高いメーカーの洗浄液が販売されています。
ローソンの特徴として、ヘルスケア商品に力を入れている店舗(ナチュラルローソン含む)では、より肌や目に優しい成分のケア用品を選択できる場合があります。
また、深夜の需要に応えるため、1泊2日用のコンパクトなセットが日用品コーナーの目立つ位置に配置されていることが多いです。
ファミリーマート:無印良品や独自ラインナップに注目
ファミリーマートでは、メニコンの「エピカ」などの定番商品のほかに、店舗によっては無印良品のスキンケア用品コーナーの近くにケア用品が配置されていることがあります。
ファミリーマートはコンビニエンスウェアなどの独自ブランド展開に積極的であり、日用品の棚割りが整理されているため、お泊まりセット(歯ブラシやスキンケアセット)の隣にコンタクト用品が並んでいるケースがよく見られます。
コンビニで買えるのは「ケア用品」がメインな理由
なぜコンビニでは、パンや飲み物のように手軽にコンタクトレンズ本体を買うことができないのでしょうか。
そこには法律上の厳しいルールが存在します。
コンタクトレンズ本体は「高度管理医療機器」
コンタクトレンズは、心臓ペースメーカーなどと同じ「高度管理医療機器(クラスIV)」に分類されています。
これは、不適切な使用方法や品質の不備があった場合、人体へのリスクが非常に高いとされるカテゴリーです。
このため、販売するためには以下の条件を満たす必要があります。
- 「高度管理医療機器等販売業・貸与業」の許可を得ていること
- 資格を持った「高度管理医療機器等営業管理者」を設置すること
- 適切な保管管理と記録の義務を果たすこと
多くのコンビニ加盟店にとって、これらの条件を維持するためのコストや管理の手間は、レンズ本体の販売利益を上回ってしまうため、取り扱いを見送っているのが現状です。
処方箋(指示書)の有無と販売規制
コンタクトレンズは、眼科医の受診を経て発行される「処方箋(正しくは装用指示書)」に基づいて購入することが推奨されています。
コンビニのようなセルフ販売形式では、利用者が自分に合った「度数(P)」「ベースカーブ(BC)」「レンズ直径(DIA)」を正確に選択できる保証がなく、目のトラブルを招くリスクがあります。
以上の理由から、コンビニでは「誰が使ってもリスクが低いケア用品」のみを販売し、リスクの高いレンズ本体の販売は避けているのです。
もしコンビニにコンタクトレンズ本体がなかったら?代替の購入先
外出先でコンタクトレンズが使えなくなり、コンビニでも入手できなかった場合、以下の場所を探してみてください。
ドラッグストア(薬局)での購入
ドラッグストアは、コンタクトレンズを入手できる可能性が最も高い場所です。
ウエルシア、マツモトキヨシ、スギ薬局などの大型チェーン店では、高度管理医療機器の販売許可を得ている店舗が多く、1日使い捨て(ワンデー)タイプのコンタクトレンズを在庫しています。
ただし、以下の点に注意が必要です。
- 処方箋(指示書)の提示を求められる場合がある
- 自分の度数やベースカーブの在庫があるとは限らない
- 営業時間が24時間でない店舗も多い
コンタクトレンズ専門店・眼科併設店
アイシティやエースコンタクトといった専門店であれば、確実にレンズを入手できます。
これらの店舗は眼科が隣接していることが多く、その場で検査を受けて新しいレンズを購入できるため、現在の度数が合わなくなっている場合や、処方箋を持っていない場合でも安心です。
インターネット通販(ECサイト)
「今すぐ」ではありませんが、明日までに届けば良いという状況であれば、即日発送に対応したECサイトを利用するのが最も確実で安価です。
最近では、最短数時間で配送してくれるクイックコマースサービスや、Amazonの当日配送などを活用することで、自宅や宿泊先のホテルにコンタクトレンズを届けてもらうことも可能になっています。
コンタクトレンズを忘れた・失くした際の緊急対処法
「今、この瞬間にレンズがないと困る」という状況に陥った際、無理をして目を傷めないための対処法を紹介します。
メガネで代用する
最も安全で推奨される方法は、予備のメガネを使用することです。
コンタクトレンズユーザーであれば、外出時に必ず予備のメガネを持ち歩く習慣をつけるのが理想的です。
もしメガネも持っていない場合は、JINSやZoffなどの格安メガネ店へ駆け込めば、在庫レンズであれば最短30分〜1時間程度で作成可能です。
コンビニの保存液セットで一時凌ぎ
レンズを落としてしまったのではなく、単に「洗浄液を忘れて外せない」という状況であれば、コンビニのケア用品が救世主となります。
水道水でコンタクトレンズを洗ったり保存したりすることは、アカントアメーバ角膜炎などの重篤な感染症を引き起こす恐れがあるため、絶対に避けてください。
コンビニで数百円のケア用品を購入するだけで、レンズと目の健康を守ることができます。
24時間営業の店舗を探す(ドン・キホーテなど)
深夜や早朝の場合、コンビニ以外で唯一の望みとなるのが「ドン・キホーテ」です。
ドン・キホーテは多くの店舗で高度管理医療機器の販売許可を持っており、度あり・度なし両方のコンタクトレンズやカラーコンタクトを豊富に在庫しています。
24時間営業の店舗も多いため、深夜のトラブルの強い味方となります。
コンタクトレンズ購入時の注意点とよくある質問
コンビニや代わりの店舗で商品を探す際に、知っておくと役立つポイントをまとめました。
- コンビニで売っている洗浄液は「ハード用」と「ソフト用」どちらですか?
ほとんどが「ソフトコンタクトレンズ用(MPS)」です。
現在の主流がソフトレンズであるため、コンビニの在庫もソフト用が中心です。
ハードコンタクトレンズを使用している方はパッケージをよく確認してください。
ソフト用をハードに使用することは一時的には可能な場合がありますが(その逆は不可)、専用のものを選ぶのがベストです。
- コンタクトレンズの度数(パワー)がわかりません
レンズのパッケージ(外箱)やブリスター容器の裏側に記載されています。
PまたはDと書かれた数字が度数です(例:-3.25)。
購入時にはこの数字を控えておく必要があります。
数字がわからない場合は、眼科で検査を受けて確認してください。
- 処方箋なしでコンタクトレンズを買うのは違法ですか?
違法ではありませんが、推奨はされません。
日本の法律では販売店が処方箋を確認することは義務ではありません。
しかし目の安全のため多くの実店舗では提示を求めており、通販では『同意事項』にチェックを入れることで購入できる形式が一般的です。
まとめ
コンタクトレンズに関するコンビニの取扱状況を整理すると、「本体は買えないが、洗浄・保存のためのケア用品は確実に手に入る」というのが答えです。
もしレンズ本体が必要になった場合は、コンビニではなくドラッグストアやドン・キホーテ、あるいはコンタクトレンズ専門店を探すのが正解です。
特に深夜や早朝、見知らぬ土地でのトラブルの際は、無理に探しまわるよりも、まずはコンビニで保存液セットを購入して目を休め、翌朝に眼科や専門店へ行くのが最も安全な選択と言えるでしょう。
不測の事態に備え、スマートフォンのメモ帳などに自分のレンズデータ(度数・BC)を控えておき、いざという時にスムーズに代用品を探せるようにしておくことをおすすめします。






