旅行中や出張先、あるいは急な泊まり込みの際に「コンタクトレンズのケースを忘れてしまった」という経験を持つ方は少なくありません。
コンタクトレンズはデリケートな医療機器であり、適切な保管場所がないと乾燥して破損したり、細菌が繁殖して眼病の原因になったりするため、代わりの容器を早急に確保する必要があります。
そんな時に最も頼りになるのが、24時間営業で身近な場所にあるコンビニエンスストアです。
結論から申し上げますと、セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートなどの主要なコンビニでは、ほとんどの店舗でコンタクトレンズケースが販売されています。
ただし、ケース単体で売られていることは稀で、多くの場合「洗浄液(保存液)とケースのセット」として販売されているのが特徴です。
本記事では、各コンビニチェーンでの取り扱い状況や価格帯、売り場の探し方に加え、万が一コンビニで見つからなかった場合の代用品の注意点まで、プロの視点で詳しく解説します。
コンビニでコンタクトケースは買える?大手3社の取り扱い状況
日本の大手コンビニエンスストアであるセブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートでは、基本的にコンタクトレンズ関連用品を取り扱っています。
深夜や早朝でも入手できるため、緊急時には非常に心強い存在です。
セブン-イレブンでの取り扱い
セブン-イレブンでは、多くの店舗でメニコンやロート製薬といった大手メーカーのケア用品が置かれています。
特に、使い切りタイプや数日間用の「トラベルセット」が主流です。
セブン-イレブンは店舗数が多いため、都市部から地方まで比較的安定して在庫があるのがメリットです。
置いてある製品はソフトレンズ用が中心ですが、一部の店舗ではハードレンズ用の保存液セットが見つかることもあります。
ケースのデザインはシンプルで透明なものが多く、男女問わず使いやすいのが特徴です。
ローソンでの取り扱い
ローソンでもコンタクトレンズケース付きの保存液セットは定番商品としてラインナップされています。
ローソンの場合、ボシュロムや日本アルコンなどのグローバルメーカーの製品が置かれているケースも目立ちます。
また、ナチュラルローソンやローソンストア100といった形態の店舗では、通常のコンビニとは異なるラインナップが展開されていることもあります。
特にローソンストア100では、コストパフォーマンスを重視したセットが手に入る可能性があるため、近くにある場合はチェックしてみる価値があります。
ファミリーマートでの取り扱い
ファミリーマートでは、ロート製薬の「ロートCキューブ」シリーズなどのセットがよく見られます。
ファミリーマートは日用品の品揃えに力を入れている店舗が多く、「1回使い切りタイプ」から「1週間程度の宿泊に対応できる中容量サイズ」まで幅広く展開されていることがあります。
ファミリーマート独自の棚割りにより、衛生用品コーナーが充実している店舗では、レンズケース単体に近いコンパクトなセットが見つかりやすい傾向にあります。
コンビニで売っているコンタクトケースの種類と値段
コンビニで販売されているコンタクトレンズケースは、ドラッグストアのように多種多様な選択肢があるわけではありません。
基本的には「緊急用」としての役割が強いため、以下の2つのパターンが主流です。
保存液とケースのセット(トラベルセット)
コンビニで最も一般的に見かけるのが、500円から1,000円程度で販売されている「洗浄・保存液とレンズケースのセット」です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 価格帯 | 500円 〜 1,000円(税込)前後 |
| 内容物 | 保存液(12ml〜60ml程度)、専用レンズケース |
| 対応レンズ | 主にソフトコンタクトレンズ(MPS) |
このタイプのメリットは、ケースだけでなく必要な保存液も同時に手に入ることです。
ケース単体を探すよりも、このセットを購入する方が確実かつ衛生的です。
ケース単体での販売はあるか
結論から言うと、コンビニでケース単体(保存液なし)が販売されているケースは非常に稀です。
ケースのみを必要とする場合は、100円ショップやドラッグストアの方が確実ですが、営業時間の制約を考えると、コンビニでセット商品を買ってしまうのが最も効率的といえます。
ただし、ごく稀に「化粧品詰め替えセット」のコーナーに、小さなクリームケースのような形状の容器が置かれていることがありますが、これらはコンタクトレンズ専用ではないため、使用には注意が必要です。
コンビニ内のどこにある?売り場を見つけるコツ
広い店内でコンタクトレンズケースを探す際、どのコーナーを見ればよいか迷ってしまうことがあります。
多くのコンビニでは、以下のエリアに配置されています。
衛生用品・医薬品コーナー
最も可能性が高いのは、絆創膏、目薬、マスクなどが置かれている「衛生用品コーナー」です。
目薬の隣や、旅行用の歯ブラシセットなどが並んでいる棚にひっそりと置かれていることが多いです。
化粧品・スキンケアコーナー
次にチェックすべきは、洗顔料や化粧水、シャンプーなどの旅行用ミニボトルが並んでいる「スキンケア・コスメコーナー」です。
宿泊を想定したトラベルグッズの一部として、コンタクトレンズの保存液セットが陳列されているケースが多々あります。
見つからない時の対処法
もし棚を探しても見当たらない場合は、迷わず店員さんに確認しましょう。
「コンタクトレンズの保存液やケースのセットはありますか?」と尋ねれば、在庫がある場合はすぐに案内してくれます。
店舗によっては、万引き防止のためにレジカウンター内に置いている場合もあるからです。
コンビニ以外でコンタクトケースが買える場所
もし最寄りのコンビニに在庫がなかった場合、あるいはもう少し安く抑えたい場合には、以下の場所を探してみてください。
ドラッグストア(薬局)
品揃えの豊富さではドラッグストアが一番です。
ケース単体(100円〜300円程度)での販売もありますし、ハードレンズ用、ソフトレンズ用、さらには可愛いキャラクターデザインのものまで選ぶことができます。
ただし、深夜は営業していない店舗が多いため注意が必要です。
100円ショップ(ダイソー・セリアなど)
100円ショップでは、レンズケースが2個セットで110円(税込)といった非常に安価な価格で販売されています。
また、保存液を詰め替えるためのボトルとケースがセットになったポーチ付きの商品もあり、旅行用として非常に優秀です。
ドン・キホーテやスーパー
24時間営業のドン・キホーテや、深夜まで営業している大型スーパーでも取り扱いがあります。
これらのお店はコンビニよりも価格が安く設定されていることが多く、種類も豊富です。
コンタクトケースの代用品と注意点
どうしてもケースが見つからない場合、身の回りにあるもので代用しようと考えるかもしれません。
しかし、コンタクトレンズは目に直接触れるものなので、代用品の使用には大きなリスクが伴います。
使用してはいけない代用品
以下のものは、レンズの破損や目の感染症を引き起こす可能性が高いため、使用を避けてください。
- 水道水を入れた容器:ソフトコンタクトレンズを水道水につけると、浸透圧の違いでレンズが変形したり、水道水に含まれる「アカントアメーバ」による深刻な眼感染症を招く恐れがあります。
- ペットボトルのキャップ:サイズ的にはちょうど良いですが、洗浄・消毒が不十分なことが多く、雑菌が繁殖しやすい環境です。また、密閉できないため液漏れのリスクも高いです。
- 食品用のタッパーやアルミホイル:清潔に見えても、レンズの素材と化学反応を起こしたり、微細な傷をつけたりする可能性があります。
緊急時の「一時的な」代用方法
どうしてもケースがない場合の最終手段として、「新品の小さなチャック付きポリ袋」や「使い捨ての小さなプラスチックカップ(新品)」に保存液を満たして保管する方法が挙げられます。
ただし、これらはあくまで「保存液があること」が前提です。
保存液すらない場合は、代用品を探すよりも、コンタクトレンズを外して破棄し、眼鏡で過ごす方が目の健康のためには安全です。
コンタクトケースを清潔に保つためのメンテナンス
コンビニで新しいケースを手に入れた後も、適切なケアを怠るとすぐに雑菌が繁殖してしまいます。
ケースの衛生管理についても、以下のポイントを意識してください。
毎日必ず乾燥させる
レンズを取り出した後のケースは、古い保存液を捨てて、水道水(ケースの洗浄は水道水でOK)でよく洗い、逆さまにして自然乾燥させてください。
湿ったままの状態は菌が最も好む環境です。
定期的な交換が必須
ケースは一度買えばずっと使えるものではありません。
メーカーは通常、1ヶ月から3ヶ月に一度の頻度でケースを新品に交換することを推奨しています。
コンビニで購入したトラベル用のケースも、使い終わった保存液のボトルが空になるタイミングで新しいものに取り替えるのが理想的です。
ハードレンズとソフトレンズの違い
ハードコンタクトレンズを使用している方は、ソフト用のケースを代用しないようにしましょう。
ハードレンズ用のケースには、レンズを固定するためのホルダーがついているものが多く、これがないと容器の中でレンズが動き、傷がつく原因になります。
コンビニではハード用のケースが少ないため、ドラッグストア等で専用品を探すことを強くおすすめします。
まとめ
コンタクトレンズケースを忘れてしまった際、コンビニは最も手軽で確実な入手先です。
セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートのどこでも、「保存液とケースのセット」として500円〜1,000円程度で販売されています。
主なポイントを振り返ると以下の通りです。
- 売り場:衛生用品コーナー(目薬付近)や、旅行用のスキンケアコーナーを探す。
- 製品:ケース単体ではなく、ミニサイズの保存液とのセット販売が主流。
- 緊急時:代用品(水道水やペットボトルキャップ)は目を傷めるリスクが高いため避ける。
- メンテナンス:購入後も毎日洗浄し、定期的に新品へ交換する。
目は一生付き合っていく大切な器官です。
急なトラブルでも、妥協して不衛生な代用品を使うのではなく、コンビニを活用して適切なケア用品を確保するようにしましょう。
この記事が、外出先での困りごとの解決に役立てば幸いです。






