身内に不幸があった際、年賀欠礼の挨拶として送る「喪中はがき」は、相手が年賀状を用意し始める前に届けるのがマナーです。

急ぎで準備が必要になった際、身近にあるコンビニエンスストアで購入できれば非常に便利ですが、実際にどの店舗でどのような種類が取り扱われているのか、疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

本記事では、セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートといった主要コンビニにおける喪中はがきの販売状況や、販売時期、印刷サービスの利用方法について詳しく解説します。

喪中はがきはコンビニで買える?販売状況の総括

結論から申し上げますと、多くのコンビニエンスストアで喪中はがきを購入することは可能です。

ただし、コンビニで一般的に販売されているのは「完成品(文面が印刷されたもの)」よりも、「喪中用のはがき(切手部分が胡蝶蘭のデザインのもの)」であることが一般的です。

年賀状の時期になると、レジ横や特設コーナーに華やかなデザインの年賀はがきが並びますが、喪中はがきはそれらに比べると目立たない場所に置かれていることが多い傾向にあります。

コンビニで取り扱っている喪中はがきの種類

コンビニで購入できる喪中はがきには、大きく分けて以下の2つの形態があります。

  1. 通常はがき(胡蝶蘭デザイン)
    郵便局で発行されている、切手部分のデザインが「胡蝶蘭」になっている無地のはがきです。これは弔事用として一般的に使われるもので、自宅のプリンターやコンビニのマルチコピー機で文面を印刷して使用します。
  2. 印刷済みパックはがき
    あらかじめ「喪中につき新年のご挨拶を失礼させていただきます」といった文面が印刷された数枚入りのパック商品です。ただし、すべての店舗で常備されているわけではなく、11月頃から期間限定で販売されるケースがほとんどです。

多くの場合は、無地の胡蝶蘭はがきを購入し、自分で宛名や文面を作成する形になると考えておきましょう。

郵便料金の改定に注意

現在の郵便料金は、普通はがき1枚につき85円となっています。

以前の63円というイメージで購入しようとすると、在庫状況によっては古い額面のものに差額分の切手を貼る必要が出てくる場合もあります。

コンビニで購入する際は、現在のはがき料金である85円のものかどうかを必ず確認するようにしてください。

コンビニ各社の販売状況と特徴を徹底比較

国内の主要コンビニチェーンにおける喪中はがきの取り扱いには、それぞれ特徴があります。

各社のサービス内容を把握しておくことで、よりスムーズに準備を進めることができます。

セブン-イレブン

セブン-イレブンでは、レジカウンターで店員に声をかけることで、胡蝶蘭デザインの通常はがきを購入できます。

  • 販売形態:無地の胡蝶蘭はがき(インクジェット紙・普通紙)が中心です。
  • 印刷サービス:セブン-イレブンは「セブン‐イレブン年賀状印刷」というサービスを展開しており、その中で喪中はがきの印刷も受け付けています。Webサイトから申し込みを行い、店舗で受け取ることが可能です。
  • マルチコピー機:持ち込んだはがき、あるいは備え付けのはがきにスマホ内のデータを印刷する「ネットプリント」も非常に強力です。

ローソン

ローソンでも、同様に胡蝶蘭デザインのはがきを取り扱っています。

  • 販売形態:レジ付近でのバラ売りが基本です。
  • Loppi(ロッピー)の活用:店内の情報端末「Loppi」を通じて、喪中はがきの印刷注文を行うことができます。カタログからデザインを選び、最短で数日後に店舗で受け取る形式です。
  • パック販売:一部店舗では、11月上旬から5枚入りなどの文面印刷済みパックが店頭に並ぶことがあります。

ファミリーマート

ファミリーマートも、喪中シーズンにはしっかりと対応しています。

  • 販売形態:胡蝶蘭デザインのはがきを常備している店舗が多いです。
  • 印刷サービス:Web予約での印刷サービスが充実しており、早期割引(早割)などを利用することでコストを抑えることが可能です。
  • マルチコピー機:ローソンと同様のシステムを採用していることが多く、ネットワークプリントを利用して自作の喪中はがきを印刷することができます。

以下に、主要3社の比較表をまとめました。

項目セブン-イレブンローソンファミリーマート
無地はがき販売あり(胡蝶蘭)あり(胡蝶蘭)あり(胡蝶蘭)
印刷済みパック店舗により稀にある11月頃から一部店舗で販売11月頃から一部店舗で販売
ネット注文受取可能(セブン印刷)可能(Loppi/Web)可能(Web予約)
即時印刷対応ネットプリント利用可ネットワークプリント利用可ネットワークプリント利用可

コンビニでの喪中はがきの販売時期はいつからいつまで?

喪中はがきは1年中売っているわけではありません。

特に「印刷済みパック」や「大々的な展開」については時期が限られています。

一般的な販売開始時期

無地の胡蝶蘭はがき自体は、郵便局と同様に通年で販売されている店舗が多いですが、在庫数は店舗の判断によります。

一方で、喪中はがきとしてのコーナーが設置されたり、印刷サービスが開始されたりするのは、一般的に10月初旬から中旬頃です。

販売のピークと終了時期

喪中はがきを送る時期は、相手が年賀状を書き始める前、つまり12月初旬までに届くようにするのが通例です。

そのため、コンビニでの販売ピークも11月いっぱいとなります。

12月に入ると、コンビニの店頭は「年賀状一色」になります。

12月15日の年賀状受付開始前後になると、喪中用の胡蝶蘭はがきが品薄になったり、年賀はがきに場所を譲って奥へ下げられたりすることもあるため、遅くとも11月中には購入を済ませておくことが推奨されます。

コンビニのマルチコピー機を活用した自作・印刷方法

「急いで数枚だけ喪中はがきを作りたい」という場合には、コンビニのマルチコピー機が非常に役立ちます。

自分でデザインデータを作成し、店内で販売されているはがき(または持ち込みはがき)に印刷する方法です。

1. デザインデータの準備

まずはスマホのアプリやPCのWebサイトで、喪中はがきの文面データを作成します。

最近では「スマホで喪中はがき作成」といった無料アプリが多数あり、テンプレートを選ぶだけで簡単に作成できます。

作成したデータは、PDFまたはJPEG形式で保存します。

2. 専用アプリへのアップロード

各社が提供しているプリント専用アプリ(セブン-イレブンの「かんたんnetprint」、ローソン・ファミマの「ネットワークプリント」など)にデータをアップロードします。

すると、「プリント予約番号」が発行されます。

3. 店内マルチコピー機での操作

店内のコピー機で以下の手順操作を行います。

STEP1
ネットワークプリントを選択

「プリント」メニューから「ネットワークプリント」を選択する。

STEP2
予約番号を入力

表示された画面で予約番号を入力する。

STEP3
用紙種類で「はがき」を選択

用紙の種類として「はがき」を選択する。

STEP4
はがきの種類を選択(持ち込み/備え付け)

「持ち込みはがき」を使用するか「備え付けのはがき」を使用するかを選択する。

備え付けのはがきの場合、通常は郵便はがきではない私製はがき用紙に印刷されるため、後から切手を貼る必要がある。

STEP5
喪中用はがきをセット

喪中用の胡蝶蘭はがきに印刷したい場合は、レジで事前に購入したものをコピー機の手差しトレイにセットする(店員の案内に従う)。

4. 印刷実行

プレビューを確認し、料金を投入して印刷を開始します。

この方法であれば、24時間いつでも、1枚単位で喪中はがきを作成することが可能です。

注意点:持ち込みはがきについて

インクジェット専用の胡蝶蘭はがきをマルチコピー機で使用すると、故障の原因になる可能性があるため、多くの店舗では「普通紙のはがき」の使用を推奨しています。

購入時に、マルチコピー機で印刷する旨を店員に伝えて、適切な用紙を確認することをおすすめします。

喪中はがきをコンビニで購入・作成する際の注意点とマナー

コンビニは非常に便利ですが、喪中はがきという「礼儀」に関わるものを扱う以上、最低限守るべきマナーや注意点があります。

切手の種類は必ず「胡蝶蘭」を選ぶ

喪中はがきには、通常のはがき(ヤマユリや山桜のデザイン)ではなく、「胡蝶蘭」のデザインを使用するのが一般的です。

コンビニのレジで「はがきをください」と言うだけでは、通常デザインのはがきを出される可能性があります。

「喪中用のはがきをください」あるいは「胡蝶蘭のはがきをください」とはっきりと伝えるようにしましょう。

私製はがきを使用する場合の切手

もし、コンビニのマルチコピー機に備え付けられている用紙(切手枠のない私製はがき)に印刷した場合は、別途切手を貼る必要があります。

この際も、一般的なキャラクターものや慶事用の切手ではなく、「弔事用切手(花文様など)」を使用するのが最も丁寧です。

ただし、コンビニでは弔事用切手を取り扱っていない店舗も多いため、その場合は郵便局で購入する必要があります。

宛名書きの注意点

コンビニで文面だけを印刷した場合、宛名は自分で書くことになります。

喪中はがきの宛名は、薄墨(うすずみ)で書くのが正式なマナーとされていますが、現代では宛名に関しては黒のボールペンや筆ペン、あるいはパソコン印刷でも失礼にはあたらないという考え方が一般的です。

ただし、あまりにカジュアルなペンやカラフルなインクは避け、落ち着いた印象に仕上げるよう心がけましょう。

コンビニ以外で喪中はがきを入手する方法

もし近隣のコンビニで在庫が切れていた場合や、より多くの選択肢から選びたい場合は、以下の場所も検討してください。

郵便局

最も確実な入手先です。

胡蝶蘭デザインのはがきはもちろん、弔事用の切手も確実に手に入ります。

窓口であれば、喪中のマナーについて不明な点を確認することも可能です。

文房具店・百貨店

10月頃から特設コーナーが設けられ、洗練されたデザインの印刷済みはがきや、質の高い私製はがきが豊富に揃います。

こだわりのあるデザインを送りたい場合に適しています。

ネット印刷通販

「挨拶状ドットコム」や「おたより本舗」といったネット印刷専門サイトは、デザイン数が非常に豊富で、宛名印刷まで一括で依頼できるのが最大のメリットです。

コンビニで1枚ずつ印刷するよりも、数十枚単位であればコストパフォーマンスが良く、仕上がりも美しくなります

納期に数日の余裕がある場合は、ネット通販の利用が最も効率的です。

まとめ

喪中はがきは、セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートといった主要なコンビニエンスストアで購入および作成が可能です。

多くの店舗では「胡蝶蘭デザインの通常はがき(85円)」を販売しており、店内のマルチコピー機を活用すれば、急ぎの場合でもその場ですぐに文面を印刷して用意することができます。

ただし、以下のポイントを忘れないようにしましょう。

  • 11月中に準備を終える(12月に入ると年賀状シーズンに切り替わるため)。
  • 切手のデザインは「胡蝶蘭」を指定する
  • 大量に印刷する場合は、ネット印刷通販の方が安く済む場合がある

身近なコンビニを賢く利用することで、慌ただしい時期でもマナーを守った丁寧な挨拶状を準備することができます。

急を要する場合や、数枚だけ追加で必要になった際などは、ぜひお近くのコンビニのサービスを活用してみてください。