ビジネスの現場や急な集まりの幹事を務める際、急遽「領収書」が必要になる場面は少なくありません。
文房具店やオフィス用品の専門店が閉まっている時間帯であっても、身近にあるコンビニエンスストアで領収書が手に入るのかどうかは、多くの方にとって気になるポイントでしょう。
結論から申し上げますと、主要なコンビニエンスストアでは領収書(領収証の冊子)を取り扱っています。
本記事では、セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートといった主要チェーンでの売り場や取り扱い商品の種類、さらには購入時の注意点について詳しく解説します。
いざという時に慌てないための知識として、ぜひお役立てください。
コンビニで領収書は売っている?取り扱いの実態
結論からお伝えした通り、多くのコンビニエンスストアでは事務用品や文房具の一環として領収書を販売しています。
ただし、店舗の規模や立地によっては在庫状況が異なるため、まずは一般的な取り扱いの傾向を把握しておくことが重要です。
基本的には文房具コーナーに並んでいる
コンビニの店内を見渡すと、ペンやノート、封筒などが並んでいる文房具・事務用品コーナーがあります。
領収書は通常、このエリアに陳列されています。
店舗によっては、履歴書や封筒の近くに置かれていることもあれば、伝票類(納品書や請求書)と一緒に並んでいることもあります。
もし見当たらない場合は、店員に「複写式の領収書はありますか?」と尋ねてみるのが最も確実です。
24時間いつでも購入できるメリット
コンビニで領収書を購入する最大のメリットは、何と言っても24時間365日いつでも入手できる点にあります。
例えば、深夜まで及んだ会食の精算を翌朝一番に行わなければならない場合や、週末のイベントで急に領収書の予備が必要になった場合など、深夜・早朝を問わず駆け込めるのは心強い味方です。
都心部の店舗だけでなく、地方のロードサイド店舗でも基本的な事務用品として置かれていることが多いため、出張先などで急に必要になった際にも役立ちます。
主要コンビニ別:領収書の売り場と種類
セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートの各チェーンにおける、領収書の取り扱い傾向をまとめました。
セブン-イレブン
セブン-イレブンでは、コクヨ(KOKUYO)などの大手メーカー製品や、プライベートブランドの文房具が充実しています。
- 主な売り場:ノートや封筒が並ぶ文房具コーナーの上段または下段。
- 商品の種類:一般的には「2枚複写」のバックカーボンタイプが多く見られます。小切手判(横長)のスタンダードな形式が主流です。
セブン-イレブンは店舗数が多いため、非常にアクセスしやすいのが特徴ですが、オフィス街の店舗では在庫が豊富である一方、住宅街の小規模店舗では種類が限られることもあります。
ローソン
ローソンも同様に、事務用品コーナーで領収書を販売しています。
ローソンの場合、無印良品を導入している店舗もありますが、領収書に関しては一般的な事務用品メーカーの製品が置かれていることがほとんどです。
- 主な売り場:雑誌コーナーの近くや、日用品が並ぶ棚の一角。
- 商品の種類:入金伝票や出金伝票と並んで、複写式の領収書が1種類程度置かれているのが標準的です。
特に「ローソン・スリーエフ」や「ローソン・ポプラ」といった形態の店舗でも、基本的な文房具のラインナップは維持されているため、安心して探すことができます。
ファミリーマート
ファミリーマートでは、かつて無印良品の製品を広く扱っていましたが、現在は独自のラインナップや大手文具メーカーの製品が中心です。
- 主な売り場:筆記用具やハサミなどの文具がまとまっている棚。
- 商品の種類:「領収証(複写式)」という名称で、50組程度の冊子が販売されています。
ファミリーマートの場合、棚の配置が非常に整然としている店舗が多く、文具コーナーを見つけるのは容易でしょう。
コンビニで買える領収書の種類と価格帯
コンビニで販売されている領収書には、いくつか共通する特徴があります。
専門店ほど種類は豊富ではありませんが、実用性の高いものが厳選されています。
複写式(バックカーボン)が主流
コンビニで扱われている領収書の多くは、「2枚複写」のバックカーボンタイプです。
これは、1枚目に記入すると2枚目に内容が写る仕組みになっており、控えを確実に残せるため、ビジネス用途に最適です。
カーボン紙を間に挟む必要がない「ノンカーボンタイプ」も増えており、手が汚れにくいというメリットがあります。
サイズとデザイン
最も一般的なのは、銀行の小切手と同じようなサイズの「小切手判(横長サイズ)」です。
また、よりコンパクトな「単票タイプ」が置かれていることもありますが、控えが残せないため、ビジネスで使用する場合は複写式を選ぶのが無難です。
デザインは極めてシンプルで、以下の項目が予め印字されています。
- 日付記入欄
- 宛名
- 金額(¥マーク入り)
- 但書き
- 発行者情報(住所・氏名)記入欄
- 収入印紙貼付欄
価格の目安
コンビニで販売されている領収書の価格は、およそ200円から400円程度です。
| 項目 | 内容の目安 |
|---|---|
| タイプ | 2枚複写(バックカーボン) |
| 枚数 | 50組(100枚) |
| 価格 | 250円 ~ 380円前後 |
| サイズ | 小切手判(ヨコ型) |
100円ショップなどに比べると若干割高に感じるかもしれませんが、大手メーカー製のしっかりとした用紙が使われていることが多く、ペン滑りが良いため書き心地に優れています。
領収書を書く際の必須項目と注意点
コンビニで無事に領収書を手に入れたら、正しく記入する必要があります。
不備があると税務調査で否認されたり、取引先から再発行を求められたりする可能性があるため、以下のポイントを必ず押さえておきましょう。
記載すべき5つの基本項目
領収書として法的効力を持たせるためには、以下の5項目が不可欠です。
- 発行日:実際に代金を受け取った日付を正確に記入します。「202X年1月1日」のように、年・月・日を省略せずに書きましょう。
- 宛名:支払者の氏名または企業名を記入します。「上様」は極力避け、正式名称を記載するのが望ましいです。
- 金額:改ざん防止のため、数字の先頭に「¥」を、末尾に「-」や「※」を付けます。(例:¥10,000-)
- 但書き(ただしがき):何に対する支払いかを明記します。「お品代として」ではなく、「ご飲食代として」「事務用品代として」と具体的に書くのがマナーです。
- 発行者の情報:自分の氏名、または会社名と住所を記入し、印鑑(角印やシャチハタでも可)を押印します。
5万円以上の場合は「収入印紙」が必要
領収書の受取金額が5万円以上(税抜)になる場合、金額に応じた「収入印紙」を貼る義務が生じます。
コンビニで購入した領収書の冊子には、右下などに印紙を貼るスペースが設けられています。
印紙を貼った後は、領収書と印紙の両方にまたがるように「消印(割印)」をすることを忘れないでください。
なお、収入印紙自体もコンビニのレジで購入することが可能です。
一般的には200円の印紙が常備されていますので、領収書と一緒に買っておくとスムーズです。
コンビニ以外で領収書が買える場所
もし近くのコンビニに在庫がなかった場合や、より多くの種類から選びたい場合は、以下の場所も検討してみてください。
- 100円ショップ(ダイソー、セリア、キャンドゥなど):コストパフォーマンスが非常に高く、複写式も充実しています。ただし、深夜は営業していません。
- ホームセンター:プロ向けの事務用品コーナーがあり、まとめ買いにも適しています。
- ドラッグストア:一部の大型店舗では、文房具コーナーに領収書を置いていることがあります。
- Amazonや楽天などのECサイト:「インボイス制度対応」の領収書など、特定の条件を満たすものを大量に購入する際に便利です。
インボイス制度(適格請求書)への対応について
近年の税制改正に伴い、領収書の形式にも注意が必要になっています。
事業者が消費税の仕入税額控除を受けるためには、「適格請求書(インボイス)」としての要件を満たした領収書を発行しなければなりません。
コンビニで売られている一般的な領収書には、あらかじめ「登録番号」を記載する欄がない場合があります。
その場合は、発行者の署名欄付近に自社の登録番号(Tから始まる13桁の番号)を手書きするか、スタンプで押印することで対応可能です。
また、適用税率(10%か8%か)や消費税額を明記する必要があるため、コンビニで領収書を選ぶ際は、これらの項目を書き込みやすいデザインのものを選ぶのが賢明です。
よくある質問(Q&A)
- 領収書の売り場がどうしても見つからない場合は?
多くの店舗では「文房具コーナー」にありますが、コピー機の横にある事務用品棚や、祝儀袋・香典袋が並んでいる棚の近くに置かれていることもあります。
見つからない場合は店員の方に「コクヨの領収証などは置いていますか?」と具体的に聞いてみましょう。
- コンビニの領収書は経費として認められますか?
はい、もちろんです。
コンビニで購入した領収書の冊子を使って発行した領収書は、必要な項目(日付、宛名、金額、但書き、発行者)が正しく記入されていれば、正式な証憑書類として認められます。
- 領収書に印鑑は必須ですか?
法律上、領収書への押印は必須ではありません。
しかし、日本の商習慣としては「偽造防止」や「発行の意思確認」のために押印するのが一般的です。
取引先からの信頼を得るためにも、できるだけ印鑑(認め印やシャチハタで可)を押すようにしましょう。
まとめ
急に領収書が必要になった際、コンビニエンスストアは最も身近で頼りになる購入先です。
セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートといった主要なチェーンであれば、ほとんどの店舗で複写式の領収書を手に入れることができます。
文房具コーナーを探せば、1冊あたり300円前後で見つけることができるでしょう。
購入後は、発行日や宛名、但書きといった必須項目を漏れなく記入し、必要に応じて収入印紙を貼付するといった基本的なルールを守ることが大切です。
ビジネスの現場ではスピードと正確性が求められます。
コンビニを賢く利用して、スムーズな事務処理やイベント運営を行いましょう。
もし頻繁に領収書を使用するのであれば、予備として1冊カバンやオフィスの引き出しに常備しておくことをおすすめします。






