「ランドクルーザーはやめとけ」と検索すると、燃費の悪さや維持費の高さ、車体の大きさなど、購入をためらう理由が見つかります。
一方で、悪路走破性や耐久性、積載性など、ランドクルーザーならではの魅力を評価する人も少なくありません。
この記事では、やめとけと言われる理由を整理したうえで、実際に後悔しやすい人と満足しやすい人の違い、購入前に確認したい費用や使い勝手を解説します。
「ランドクルーザーはやめとけ」と言われる主な理由
燃費がよくなく、ガソリン代がかさみやすい
ランドクルーザーは大柄な車体と大排気量のエンジンを持つモデルが多く、一般的なコンパクトカーやハイブリッド車と比べると、燃料の消費量が多くなりやすい傾向があります。
燃費はシリーズやグレード、駆動方式、道路状況、運転の仕方によって異なるため、カタログ値だけでなく、実際の使い方に近い条件で見積もることが大切です。
たとえば、実燃費を1リットルあたり8キロメートル、年間走行距離を1万キロメートル、燃料価格を1リットルあたり175円と仮定すると、年間の燃料代は約21万9,000円です。
実燃費が10キロメートルなら同じ条件で約17万5,000円となり、走行距離や燃料価格によって負担はさらに変わります。
短距離の移動を繰り返す使い方や、渋滞の多い環境では燃費が伸びにくいこともあります。
年間走行距離が多い人は、購入候補のグレードに近い実燃費の情報を確認し、燃料代を複数の条件で試算しておきましょう。
車両価格だけでなく維持費も高くなりやすい
ランドクルーザーは車両価格が高額なモデルが多く、購入時には車両本体のほか、税金や登録費用、保険料、オプション費用もかかります。
購入後も、自動車税、車検費用、任意保険料、燃料代、タイヤ交換費用、点検・整備費用などを継続して支払う必要があります。
自動車税は排気量によって区分が異なり、車両重量に応じて負担する税金もあります。
税額や適用条件は初度登録の時期や車種、制度改正などで変わるため、購入する車両の情報をもとに販売店や公的機関で確認してください。
大径タイヤを装着するグレードでは、交換時にまとまった費用が必要になる場合があります。
任意保険料も年齢や等級、補償内容、車両保険の有無によって差があり、高額な車両では車両保険の保険料が負担になることもあります。
車両価格だけで購入可否を決めず、購入後に毎月・毎年いくら必要になるかまで計算することが重要です。
車体が大きく、狭い道や駐車場で扱いにくい
ランドクルーザーは全幅が広く、全長も長いモデルが多いため、住宅街の狭い道や古い立体駐車場では取り回しに苦労することがあります。
車庫の幅に余裕があっても、ドアを開けるスペースや、道路から車庫へ入るときの切り返しまで確認しなければ、日常的な使いにくさにつながります。
機械式駐車場では、全幅や全高、車両重量などの制限を超えて利用できないことがあります。
月極駐車場を使う場合は、契約前に車両の寸法と駐車場の規格を照合し、可能であれば実車で入庫できるか確認しましょう。
運転支援機能やカメラが備わっていても、車体の大きさそのものが小さくなるわけではありません。
日常的に通る道や駐車場を購入前に試乗で走り、運転席からの見え方や車幅感覚を確かめると、購入後のギャップを抑えられます。
街乗り中心だと性能を持て余しやすい
ランドクルーザーの魅力には、悪路や荒れた路面での走破性、頑丈さ、長距離移動への対応力などがあります。
その一方で、舗装路の短距離移動が中心の人にとっては、車体の大きさや燃料代、購入費用が、使い方に対して過剰に感じられる可能性があります。
通勤や買い物が主な用途で、悪路を走る機会も長距離移動もほとんどない場合は、より小さく燃費のよい車のほうが合理的なこともあります。
「高性能だから自分にも必要」と考えるのではなく、どんな場面でその性能を使うのかを具体的に考えることが大切です。
納期や希望する仕様の確保に時間がかかることがある
人気車種は、時期やグレード、販売店の状況によって、注文受付や納車までの見通しが変わることがあります。
納期は常に一定ではなく、生産状況や受注状況によって変動するため、過去の情報だけで判断するのは避けましょう。
希望する仕様を決めたら、販売店に最新の受注状況や納車見込み、注文後の変更条件を確認してください。
納車を急いで中古車を検討する場合は、価格だけでなく、修復歴や整備履歴、保証内容、車両状態も慎重に確認する必要があります。
盗難への備えが必要になる
ランドクルーザーのような人気車は、車両盗難のリスクを心配する購入者もいます。
盗難の発生状況は地域や時期によって異なりますが、車両価格や人気を踏まえ、保管場所と防犯対策を購入前から考えておくと安心です。
防犯設備のある駐車場を選ぶ、車両に対応する追加の防犯機器を検討する、鍵の保管方法を見直すといった対策が考えられます。
どの対策も盗難を完全に防ぐものではないため、車両保険の補償範囲や免責金額、盗難時の対応も保険会社に確認してください。
ランドクルーザーは本当にやめておいたほうがいいのか
「誰にとってもやめたほうがいい車」ではない
ランドクルーザーをやめとけという意見は、車そのものの品質を否定するものとは限りません。
多くの場合、燃費や維持費、サイズ、用途が購入者の生活に合わないと、後悔しやすいという意味で使われています。
必要な性能を活用でき、維持費を無理なく負担できる人にとっては、魅力を感じやすい選択肢です。
反対に、購入費用の多くを借り入れに頼り、毎月の支払いが家計を圧迫する場合や、駐車環境に合わない場合は、購入を見送る判断も現実的です。
「丈夫だから維持費がかからない」とは限らない
ランドクルーザーは耐久性を期待して選ばれることがありますが、丈夫な車であっても定期点検や消耗品の交換は必要です。
タイヤやブレーキなどは使用状況に応じて摩耗し、年数や走行距離が増えれば、部品交換や修理が必要になる場合があります。
中古車を購入する場合は、過去の使われ方や整備状態によって、購入後に必要となる整備費用が変わります。
「壊れにくいと聞いたから予算は少なくてよい」と決めつけず、保証内容と整備履歴を確認し、突発的な修理に備える余裕を持ちましょう。
リセールバリューだけを理由に買うのは慎重に
人気や市場の需要によっては、売却時の価格が期待されることがあります。
しかし、将来の査定額は車両の状態、年式、走行距離、グレード、色、相場、売却時期などに左右され、購入時点で確約されるものではありません。
リセールを前提に高額なローンを組むと、相場が想定より下がった場合に返済額と売却額の差が負担になる可能性があります。
購入を判断するときは、売却時の価格を期待しすぎず、手放すまで乗る前提でも家計が成り立つかを確認してください。
購入後に後悔しやすい人
維持費を十分に試算していない人
車両本体価格の支払いが可能でも、燃料代や保険料、税金、駐車場代まで含めると、想定以上の負担になる場合があります。
とくに、ローン返済額だけを基準に予算を決めると、日々の維持費や車検時の支出を見落としやすくなります。
月々の費用に加え、税金や車検、タイヤ交換などのまとまった支出を年間予算に含めて検討しましょう。
車体の大きさを実車で確認していない人
カタログの寸法を見ただけでは、運転席からの見切りや駐車時の余裕を十分に想像できないことがあります。
駐車場の柱や壁、隣の車との距離、通勤路の幅など、実際に使う環境で問題がないかを確認しないまま購入すると、毎日の運転が負担になりかねません。
短時間の試乗だけでなく、可能な範囲で普段の駐車場への出入りや、よく使う道路に近い条件を確かめてください。
用途よりもイメージを優先している人
見た目や憧れをきっかけに車を選ぶこと自体は問題ありませんが、維持費や使い勝手を考えずに購入すると、所有してから不満が募ることがあります。
普段何人で乗るのか、荷物をどの程度積むのか、悪路や雪道をどのくらい走るのかを整理すると、自分に必要な仕様が見えやすくなります。
ランドクルーザーが向いている人
悪路や雪道を走る機会がある人
未舗装路や積雪路を走る機会があり、走行性能を活用できる人は、ランドクルーザーの強みを実感しやすいでしょう。
ただし、車両の性能だけで安全が保証されるわけではなく、道路状況に応じた運転や適切なタイヤ選びが欠かせません。
長距離移動や荷物の多い移動が多い人
家族旅行やレジャーなどで長距離を移動し、乗員や荷物を載せる機会が多い人には、車内空間や積載性が役立つ場合があります。
実際の乗車人数や荷物の大きさは家庭によって違うため、購入前にシートや荷室を使って確認することが大切です。
維持費と車体サイズを受け入れられる人
車両価格だけでなく、燃料代や保険料、駐車環境などを含めて納得できる人は、所有後の不満を抑えやすくなります。
見栄や一時的な人気ではなく、必要な性能と所有する喜びに価値を感じるかどうかも判断材料になります。
維持費を考えるときに確認したい項目
維持費は車両や使い方によって異なるため、一律の金額だけで判断するのではなく、購入候補のグレードと自分の条件で試算しましょう。
| 費用項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 燃料代 | 年間走行距離、実燃費、燃料価格をもとに試算します。 |
| 自動車税 | 排気量や初度登録時期など、購入車両に適用される区分を確認します。 |
| 車検・点検費用 | 法定費用と整備費用を分け、交換部品の有無も確認します。 |
| 任意保険料 | 年齢、等級、補償内容、車両保険の条件を反映した見積もりを取ります。 |
| タイヤ・消耗品 | タイヤサイズや使用状況を確認し、交換時期と費用を想定します。 |
| 駐車場代 | 車両寸法や重量などの制限に適合するか、契約前に確認します。 |
見積もりは販売店や保険会社から取り、燃料価格や走行距離を変えた複数のケースも計算すると、費用の振れ幅を把握できます。
車両の仕様や税制は変更されることがあるため、最新の情報はトヨタの公式サイトや販売店、関係機関で確認してください。
購入前に確認しておきたいポイント
利用するシリーズとグレードを具体的に選ぶ
ランドクルーザーにはシリーズやグレードによって、エンジン、車体寸法、装備、価格などに違いがあります。
「ランドクルーザーならどれでも同じ」と考えず、用途に合う車種とグレードを絞って比較しましょう。
燃費や税金を調べる際も、シリーズ名だけで判断せず、購入する仕様の諸元や見積もりを確認してください。
駐車場と普段の道路を確認する
車庫証明を取得できるかだけでなく、毎日の出し入れに必要な幅や高さがあるかも重要です。
自宅や勤務先の駐車場、よく利用する商業施設の駐車場について、車両寸法や利用制限を事前に調べてください。
購入費用と維持費の両方を予算化する
現金購入でもローン購入でも、購入後の生活費や貯蓄を圧迫しない範囲に予算を設定することが大切です。
燃料代や保険料に加えて、税金、車検、消耗品交換、予期しない修理に備える費用も見込んでおきましょう。
試乗して運転感覚を確かめる
運転席の視界、車幅のつかみやすさ、乗り降りのしやすさ、取り回しは、実車に触れることで確認しやすくなります。
可能であれば同乗者にも乗ってもらい、後席の乗り心地や乗降性、荷室の使い勝手も確かめてください。
中古車は履歴と保証を確認する
中古車を選ぶときは、走行距離だけでなく、点検整備記録、修復歴、消耗品の状態、保証の範囲を確認しましょう。
価格が相場より大幅に安い場合は、その理由を販売店に尋ね、説明に納得できるまで契約を急がないことが重要です。
よくある質問
ランドクルーザーは街乗りに向いていませんか?
街乗りも可能ですが、車体の大きさや燃費が負担になるかどうかは、道路環境や駐車場、走行距離によって異なります。
狭い道や駐車場を頻繁に使う人は、購入前に実車で確認し、扱いやすさを判断してください。
維持費を安く抑える方法はありますか?
無理のない年間走行距離や車両保険の補償内容を検討し、定期点検を受けて車両の状態を適切に管理することが基本です。
ただし、安全に関わる整備や必要な保険を削ってまで費用を抑えるのは避けましょう。
ランドクルーザーは壊れやすいのでしょうか?
故障の有無は年式、走行距離、使用環境、整備状況などによって異なるため、車種名だけで一概には判断できません。
新車は保証や点検内容を確認し、中古車は整備記録と保証条件を確認したうえで、車両の状態に応じた費用を見込む必要があります。
「やめとけ」という口コミは信じるべきですか?
口コミには実際の所有経験が反映される一方、使い方や購入条件が自分と異なる場合があります。
不満の内容を燃費、サイズ、価格、故障、納期などに分け、自分にも当てはまる問題かを確かめると判断しやすくなります。
まとめ
「ランドクルーザーはやめとけ」と言われる理由には、燃費の負担、維持費の高さ、車体の大きさ、使い方による性能の持て余しなどがあります。
これらは誰にとっても購入を断念すべき欠点ではなく、生活環境や用途、予算に合わない場合に後悔につながりやすいポイントです。
悪路走破性や積載性を活用でき、車体サイズと維持費を受け入れられる人には、ランドクルーザーが有力な選択肢になることもあります。
購入を決める前に、実車で運転感覚と駐車環境を確認し、車両価格だけでなく維持費まで具体的に試算しましょう。
