外出先でコンタクトレンズの洗浄液を忘れてしまったことに気づいたり、急な泊まり込みでケア用品が必要になったりした際、真っ先に思い浮かぶのがコンビニエンスストアの存在です。
24時間営業で身近な場所にあるコンビニは、緊急時の強い味方となります。
結論から申し上げますと、セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートなどの主要なコンビニでは、コンタクトレンズ洗浄液がほぼ確実に販売されています。
しかし、店舗によって取り扱っているメーカーやサイズ、価格帯には若干の違いがあります。
本記事では、主要コンビニ各社のラインナップや、購入時の注意点、さらには洗浄液がない場合の代用法まで、テクニカルな視点から詳しく解説します。
コンビニで買えるコンタクト洗浄液の基本ラインナップ
多くのコンビニエンスストアでは、限られた棚スペースを有効活用するために、需要の高い商品に絞って陳列されています。
コンタクトレンズ洗浄液についても、基本的には「1回使い切りタイプ」や「数日分のトラベルセット」が主流です。
ほとんどの店舗で取り扱いがある「1泊用セット」
最も一般的なのは、洗浄液と保存ケースがセットになった使い切りタイプです。
これは「1回分」や「1泊分」として販売されており、急な宿泊や持ち運び忘れに対応した設計になっています。
洗浄液の量は10mlから12ml程度であることが多く、付属の使い捨てレンズケースとセットで150円〜200円前後という手頃な価格設定が魅力です。
携帯に便利な「ミニボトルタイプ」
出張や数日間の旅行を想定した、30mlから60ml程度のミニボトルタイプも多くの店舗で見受けられます。
これらは洗浄・すすぎ・消毒・保存が1本で行えるMPS (マルチ・パーパス・ソリューション)と呼ばれるタイプが主流です。
価格は500円から800円程度で、1週間程度の滞在であれば十分な容量を備えています。
大容量ボトルの有無について
200mlや300mlを超える大容量ボトルについては、住宅街にある大型店舗や、ドラッグストアが近くにない立地の店舗では取り扱っていることがありますが、標準的なコンビニでは在庫がないケースも少なくありません。
基本的には「緊急用・旅行用」のサイズがメインであると考えておくのが無難です。
セブン-イレブンのコンタクト洗浄液:取扱いと特徴
セブン-イレブンでは、独自のサプライチェーンを活かし、信頼性の高いメーカー製品を安定して供給しています。
主な取り扱いメーカーと製品
セブン-イレブンでは、ボシュロム社の「レニュー (renu)」や、メニコン社の製品が置かれていることが多い傾向にあります。
特に「レニュー フレッシュ」のトラベルパックは定番商品の一つです。
また、セブン&アイグループのプライベートブランドに近い形で、シンプルかつ高品質なパッケージのケア用品が並ぶこともあります。
セブン-イレブンの価格帯
セブン-イレブンでの販売価格は、概ね以下の通りです (店舗により異なります)。
| 商品タイプ | 容量の目安 | 価格目安 (税込) |
|---|---|---|
| 1回使い切りセット | 12ml × 1本 (ケース付) | 160円前後 |
| ミニボトルタイプ | 60ml前後 | 600円〜750円 |
セブン-イレブンは店舗数が多いため、深夜や早朝でも比較的手に入りやすいのが最大のメリットです。
化粧品や日用品のコーナー、あるいは衛生用品 (マスクや絆創膏) の近くに陳列されていることが一般的です。
ローソンのコンタクト洗浄液:取扱いと特徴
ローソンでは、医薬部外品や日用品のラインナップが充実しており、コンタクトレンズ用品についても幅広い選択肢を用意している店舗が見受けられます。
ローソンでの注目製品
ローソンでは、ロート製薬の「ロートCキューブ」シリーズや、日本アルコンの「オプティ・フリー」などがよく取り扱われています。
特に「ロートCキューブ ソフトワン」のミニサイズは、高い洗浄力とレンズへの優しさから人気があり、ローソンの棚で見かける頻度が高い製品です。
1泊用ケア用品の充実
ローソンでは、コンビニ限定パッケージの1泊用ケアセットが充実していることも特徴です。
これらは、ポーチに入れやすいフラットな形状のパッケージを採用していることが多く、女性向けのスキンケアセットなどと同じ棚に並んでいることもあります。
| 商品名 (例) | 内容 | 特徴 |
|---|---|---|
| コンプリート 12ml | 洗浄液+ケース | 消毒効果を重視 |
| エピカ 12ml | 洗浄液+ケース | 植物性成分配合で優しい |
ローソンは、ナチュラルローソンやローソンストア100など形態がいくつかありますが、通常のローソンであれば、ほぼ間違いなくソフトレンズ用の洗浄液はストックされています。
ファミリーマートのコンタクト洗浄液:取扱いと特徴
ファミリーマートも他社と同様に、緊急時に便利なケア用品を豊富に揃えています。
ファミリーマートの取扱い傾向
ファミリーマートでは、メニコンの「エピカコールド」や、ボシュロムの製品が主流です。
また、ファミリーマートは文房具や日用品の棚が整理されている店舗が多く、コンタクト洗浄液も「トラベル用品」のコーナーで見つけやすい傾向にあります。
ハードコンタクトレンズ用液の取扱い
特筆すべき点として、ファミリーマートの一部店舗では、ハードコンタクトレンズ用の洗浄保存液も置かれていることがあります。
ソフトレンズ用に比べると需要が少ないため、多くのコンビニではソフト用のみの取り扱いですが、ビジネス街などの店舗ではハード用もカバーしているケースがあります。
| 商品タイプ | 対象 | 価格目安 (税込) |
|---|---|---|
| ソフト用1泊セット | ソフトレンズ | 150円〜200円 |
| ハード用1泊セット | ハードレンズ | 200円〜250円 |
ただし、ハード用はソフト用に比べて在庫が不安定なため、見当たらない場合は店員に確認するか、別の店舗を探す必要があります。
ソフトレンズ用とハードレンズ用の違いに注意
コンビニで洗浄液を購入する際に最も注意しなければならないのが、「自分の使用しているレンズの種類に適した液を選ぶこと」です。
ソフトレンズ用 (MPS) の特徴
現在、コンタクトレンズ利用者の多くが使用している「1day」「2week」「1month」といったレンズは、そのほとんどがソフトコンタクトレンズです。
コンビニで売られている洗浄液の主流もこのソフト用です。
これらは「MPS (マルチ・パーパス・ソリューション)」と呼ばれ、これ1本で洗浄・すすぎ・消毒・保存のすべてが行えます。
ハードレンズ用 (酸素透過性) の特徴
一方で、長期使用を前提とした硬い素材のハードコンタクトレンズを使用している場合、ソフトレンズ用の洗浄液を代用することはできません。
ハードレンズ用の洗浄液は、主に強力なタンパク除去成分や洗浄成分が含まれており、ソフトレンズに使用するとレンズを傷めたり、目に刺激を与えたりする恐れがあります。
逆に、ハードレンズをソフト用液で保存しても、適切な洗浄や消毒が行えない可能性があります。
兼用タイプの存在
一部の製品には「全レンズ対応」と記載されているものもありますが、これはあくまで「すすぎ液」や「装着液」としての機能に限定されている場合が多いです。
消毒を必要とするソフトレンズの保存には、必ず専用の「消毒効果」がある液を使用してください。
コンビニで洗浄液が売り切れていた時の対処法
万が一、近隣のコンビニで洗浄液が手に入らなかった場合、どのような選択肢があるのでしょうか。
ドラッグストアやディスカウントストアを探す
営業時間に制限はありますが、ドラッグストアであれば大容量ボトルからミニサイズまで、圧倒的な品揃えがあります。
価格もコンビニより2割から3割ほど安いのが一般的です。
装着液や目薬での代用は可能か?
コンタクトレンズ用の目薬や装着液を「一時的な保存液」として使いたいと考える方もいるかもしれませんが、これは推奨されません。
目薬には保存液に必要な防腐剤のバランスが異なっていたり、レンズを清潔に保つための洗浄・消毒成分が含まれていなかったりするため、翌朝レンズを装着した際に痛みや充血を引き起こすリスクがあります。
絶対にやってはいけないこと:水道水の利用
最も避けるべきなのは、水道水でコンタクトレンズを洗ったり保存したりすることです。
水道水には、アカントアメーバなどの微生物が存在する可能性があります。
ソフトレンズは水分を吸収する性質があるため、水道水中の微生物がレンズに入り込み、角膜感染症などの重大な眼障害を引き起こす危険性があります。
もし洗浄液がどうしても手に入らない場合は、無理にレンズを再利用せず、その日はレンズを外して破棄するか、あるいは予備のレンズ(1dayタイプなど)を使用するようにしてください。
コンタクト洗浄液をコンビニで購入するメリット
ドラッグストアに比べて価格が若干高い傾向にあるコンビニですが、それでも利用する価値は十分にあります。
1. 24時間いつでも購入可能
最大のメリットは、深夜や早朝でも入手できる点です。
飲み会で急に泊まることになった際や、旅行の出発直前に忘れ物に気づいた際など、コンビニの存在は欠かせません。
2. 小容量で無駄がない
10ml〜12mlの使い切りセットは、その場しのぎには最適です。
大きなボトルを買ってしまうと荷物になりますが、使い切りタイプなら翌朝にはゴミとして処分できるため、移動の負担になりません。
3. レンズケースが付属している
コンビニで売られているセットの多くは、新品のレンズケースが同梱されています。
洗浄液だけあってもケースがなければ保存ができませんが、セット商品を選べばその悩みも解消されます。
このケースは、旅行用として再利用することも可能です (ただし、衛生上の観点から定期的な交換が推奨されます)。
洗浄液選びで失敗しないためのチェックポイント
コンビニの棚には複数のケア用品が並んでいることがあります。
迷った際は以下のポイントを確認してください。
- レンズの種類に合っているかパッケージの目立つ場所に「ソフトコンタクトレンズ用」または「ハードレンズ用」と必ず記載されています。
- MPSタイプかどうか「これ1本でOK」という記載があるか確認しましょう。中には「すすぎ専用」の食塩水も売られていますが、それでは消毒ができません。
- 使用期限を確認するコンビニの商品は回転が速いですが、念のためパッケージの底や裏面に記載されている使用期限をチェックしましょう。
- ケースの有無1泊用セットであればケース付きが基本ですが、ミニボトル単品の場合はケースが別売り、あるいは付属していないこともあります。
コンビニの店内では、トラベル用品コーナー、衛生用品コーナー、あるいは化粧品コーナーのいずれかに置かれていることがほとんどです。
見つからない場合は、店員に「コンタクトの洗浄液はありますか?」と尋ねるのが一番確実です。
まとめ
コンタクトレンズの洗浄液は、セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートといった主要なコンビニエンスストアで常時販売されています。
急な入用の際は、150円〜200円程度で購入できる「1泊用使い切りセット」を探すと良いでしょう。
これにはレンズケースも付属しているため、他に何も準備がなくてもその場でケアを完了させることができます。
一方、数日間の滞在であれば、500円〜800円程度のミニボトルタイプがコストパフォーマンスに優れています。
ただし、コンビニで取り扱っているのは主にソフトコンタクトレンズ用であり、ハードレンズ愛用者は在庫状況に注意が必要です。
「水道水での代用」は失明に繋がる重大なリスクがあるため絶対に避け、必ず専用の洗浄液をコンビニで確保するようにしてください。
身近なコンビニを賢く利用することで、コンタクトレンズのトラブルを未然に防ぎ、外出先でも快適な視界を維持しましょう。






